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 ドイツ連邦内閣、窒素の環境汚染に関する報告書を採択

発表日:2017.05.31


  ドイツ連邦内閣は、環境に排出される窒素に関する報告書を採択した。これは、水質や生態系への負荷となっている窒素の削減に初めて国が政治的課題として取り組むもので、連邦政府が具体的な窒素削減の行動計画を作成することになった。報告書は、窒素排出の原因は多岐に渡るため、環境、健康、消費者保護、教育、研究など様々な政策分野の密接な協力が必要だとしており、連邦政府は部門横断的なアプローチによって、環境および健康へ悪影響を与えないレベルへと窒素の削減を目指す。また汚染者負担の原則が、法的あるいは経済的な規制によって保証されることも明確になった。ドイツでは20年前に初めて窒素削減に関する施策が定められ、1995~2010年に約40%が削減された。しかし、ドイツおよび欧州の環境目標値にはまだ及ばず、現在でも年間、約160万トンの窒素関連の物質が環境へと排出されている。排出源は主に農業(63%)で、次いで工業・エネルギー部門や、輸送、排水処理からの排出も多い。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMUB) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMUB)
分野 健康・化学物質 水・土壌環境
キーワード 生態系 | 環境負荷 | 水質 | ドイツ連邦環境省 | 排出削減 | 窒素 | 環境汚染 | BMUB
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