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 欧州環境庁、持続可能でない土地利用が欧州の景観を脅かしていると報告

発表日:2017.09.07


  欧州環境庁(EEA)は、欧州の景観を変えている過去四半世紀の土地利用の変化とその環境への影響に関する報告書を公表した。これは、1990~2012年の土地被覆データを分析したもので、主な傾向として3点を挙げている。1)経済活動と都市型生活様式の需要を背景に、農地の都市化(住宅、道路・鉄道、商工業地などの拡大)が続いており、自然・景観資源を守る必要が高まっている。EEAは、都市化の弊害を抑えるには、土地利用計画、農業、観光、輸送など様々な部門の積極的で連携のとれた政策が有効で、市街地では工場跡地の再利用や緑地拡大などが必要になるとしている。2)欧州の農地は年に1,000平方kmのペースで減少している。都市化や農業集約化、耕作放棄により、欧州の伝統的農村景観がもつ構造と生物多様性が減少し続けている。3)欧州の森林面積は1960年代以降増加し、欧州の土地の42%以上を占めるに至った。しかし森林被覆の変化は森林利用の集中化を示している。これは森林生態系の質的低下を招くおそれがあり、保全策をとる必要がある。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 生物多様性 | 森林 | 土地利用 | 持続可能 | 欧州環境庁 | EEA | 農地 | 景観 | 環境影響 | 土地被覆
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