ボン条約、ハゲワシ類の急激な減少が人間の健康にも影響を及ぼすと警告

発表日:2017.10.10

ボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約、CMS)は、アフリカやアジア、欧州のハゲワシ類の多くが、主に中毒により近年急激に減少し絶滅の危機にあると警告した。ヒゲワシやエジプトハゲワシなど15種のハゲワシ保護に向けた行動計画が、まもなくフィリピンで開催される第12回締約国会議で公表される。ハゲワシは、自然界で動物の死骸等を片付け野生動物や家畜の病気蔓延を防ぐ役割を果たしており、その保護は人間の健康を守ることにもなる。専門家らはハゲワシを脅かす要因として、獣医薬のジクロフェナクや、家畜の捕食動物対策に用いる毒の二次中毒、呪術用のハゲワシの部位の需要増加、ハゲワシが集まることで密猟が発覚するのを避けるための密猟者の毒使用等を指摘。この他、生息地の消失・劣化、食物の減少、個体群の分断、風力タービン・電線との衝突等も挙げている。行動計画では、ガイドラインの策定、調査・モニタリングの対象、政策・法律の変更、教育と啓発、保全イニシアティブ等を示し、2029年までに個体数を回復するための124の行動を提言している。

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