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 欧州環境庁、2016年にEUの温室効果ガス排出は若干減少したと報告

発表日:2017.11.07


  欧州環境庁(EEA)は、EUの温室効果ガス排出の傾向と予測を示す最新の報告書を公表した。それによると、2016年にEUの排出量は2015年比で0.7%減少したと推定され、これは主に再生可能エネルギーの比率増や石炭からガスへの発電燃料の移行によるという。住宅および輸送部門のエネルギー使用と排出量は増加した。EU排出量取引制度(EU ETS)の対象範囲(大規模産業施設とEU域内航空)では、排出量は2015年から2016年にかけて2.6%減少し、これは主に大規模発電所の排出削減によるという。EUは「2020年までに1990年比で20%削減」という目標を達成できる見通しで、加盟国の21か国は2020年までの国別目標を達成できる見込みだが、7か国はこのままでは達成できないという。また、EU全体でも現行政策では2020年以降に排出削減のペースが鈍化し、「2030年までに40%削減」という目標には届かないという。目標達成のため、気候およびエネルギーに関する法律パッケージの導入が協議されている。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 地球環境
キーワード 再生可能エネルギー | 温室効果ガス | 欧州環境庁 | EEA | 排出量 | 排出量取引制度 | ETS
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