ドイツ連邦環境庁、農薬の使用削減のため使用承認の厳格化を求める意見書を公表

発表日:2017.11.24

ドイツ連邦環境庁(UBA)は、農薬の過剰な使用が本来の標的(害虫など)以外の生物(ハチやヒバリなど)にも間接的に影響し生物多様性へのリスクとなっているとして、農薬使用の承認にはこの間接的影響も考慮し、散布区域付近に生態学的補償区域を求める、より厳格な基準を設けるべきだとする法律意見書を公表した。具体的には、農業事業者に対し、農薬使用対象の農地において、化学的植物保護剤を一切使用せず野生植物が育つ土地(花畑や休耕地など)の面積が一定以上の割合を満たしていることを証明するよう求めるもの。UBAは、過剰な農薬使用から絶滅の危機にある動物種を保護するために、現行の法的措置の迅速実施を求める一方、持続可能な植物保護は農薬の使用を全体的に削減することによってのみ可能だとしている。クランツベルガーUBA長官は、「農薬は、環境への悪影響なしには効果が出ないため危険を伴う。従来の農業は農薬の大量使用に頼っており、ドイツでは年間約10万トンの農薬が使用されている。農薬を削減し代替手段に移行することが重要だ」と述べた。

新着情報メール配信サービス
RSS