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 欧州環境庁、欧州におけるフッ素化ガスの段階的削減は順調と報告

発表日:2017.12.07


  欧州環境庁(EEA)は、フッ素化ガス(Fガス)に関する最新の報告書を公表し、2016年にFガスの生産・輸入の段階的削減は進展したと報告した。主要なFガスであるハイドロフルオロカーボン(HFC)はオゾン層破壊物質の代替として主に建物や車の冷暖房機器で使用されているが、温室効果が強く気候変動の一因となっている。オゾン破壊物質の生産・消費の削減を目指すモントリオール議定書は2016年10月に改正され(キガリ改正)、HFCも規制対象に加わった。こうした中、今回の報告書は域内のHFC段階的削減の進捗を評価し、改正後の議定書の下で2019年に地球規模で始まるHFC段階的削減への展望を示している。報告書によると、2016年、HFCの消費量は2007年の報告開始以来最低となり、キガリ改正下の最初の基準を既に14%下回った。Fガス全体の生産は、重量では2014年以降増加傾向にあるが、CO2換算値では減少。輸入量も重量では前年比5%増だがCO2換算値は2%増にとどまった。HFCのなかでも温暖化係数の低い種類が増加したことが主な原因だという。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 地球環境 大気環境 環境総合
キーワード 温室効果ガス | オゾン層 | 欧州環境庁 | EEA | 排出削減 | HFC | モントリオール議定書 | ハイドロフルオロカーボン | フッ素化ガス | キガリ改正
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