チドリやシギなど渉禽類が急速に減少

発表日:2009.05.20

チドリやシギなどの渉禽類を初めて包括的に調査した「渉禽類アトラス」が公表され、欧州、西アジア及びアフリカの渉禽類の半数以上が急速に減少していることが明らかになった。特に渡りの経路にある、アフリカや中東の重要な湿地の保護が急務だという。このアトラスは、ウェットランド・インターナショナルによるもの。渉禽類とは、チドリやシギなどの湿地に生息する鳥類で、その多くは、繁殖地の北極圏から、南アフリカ等の越冬地へ渡りを行う。EU内では、野鳥指令により、既に保護地域のネットワークが形成されているが、アフリカ東西の海岸や東アフリカでは重要な地域の保護・管理が不十分だという。さらに、ダム開発による湿地の乾燥、灌漑による水の流入の停止、農地への転用等、急速な開発で、アフリカや中東の湿地は危機的な状況にある。渉禽類アトラスでは、各個体群を保護するために最も重要な湿地を指摘するとともに、適切な水管理は、渉禽類だけでなく、地域の人々にも恩恵を与えると、湿地保全の効果を訴えている。

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