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 国連環境計画、コンゴの世界最大の熱帯泥炭地を保護する宣言成立を発表

発表日:2018.03.23


  国連環境計画(UNEP)は、コンゴ盆地キュベット・セントラル地域(中央窪地)の熱帯泥炭地が提供する便益を保護するブラザビル宣言が成立したと発表した。この歴史的宣言は、2018年3月21~23日にブラザビルで開催された「世界泥炭地イニシアティブ第3回会合」においてコンゴ民主共和国、コンゴ共和国及びインドネシアの間で調印された。同地域の熱帯泥炭地は世界最大で、世界の温室効果ガス排出量3年分に等しい炭素が貯蔵されているという。宣言はこの世界的に重要な炭素貯蔵庫の保護と管理を目的とするもので、湿地の排水と劣化による温室効果ガス放出防止のため泥炭地の特性を重視した土地利用とインフラ整備を行い、保護と開発の両立を目指す。同地域はコンゴ民主共和国とコンゴ共和国の両国にわたって広がっており、両国は協力体制をつくり、2017年に初の全域調査を実施、現在は農業、石油・天然ガス採掘、伐採のための操業権設定を計画している。インドネシアは自国の広大な泥炭地の保護管理に経験の蓄積があり、この面から宣言の目的に寄与する。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 水・土壌環境
キーワード 温室効果ガス | 土地利用 | インドネシア | 国連環境計画 | UNEP | インフラ | 熱帯 | コンゴ | 泥炭地 | 炭素貯蔵
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