ドイツ連邦環境省(BMUB)は、ドイツ最大の森林地域であるプファルツの森で、ほぼ自然のままの草地8500ヘクタールの保護を目指す新たな大規模プロジェクトを連邦自然保護庁(BfN)と共に開始する。プロジェクトでは、中世以来の伝統を引き継ぎ、牧草地をつなぐ放牧地ネットワークを築いて羊飼いと羊の群れが多くの餌を得て移動しながら草地管理ができるようにする。プファルツの森がある地域は広大な草原が残り、希少な生物と高い生物多様性が保たれてきた。しかし農業の集約的な土地利用や植林などにより、自然の生息地とそこに生きる種が孤立していることが問題となっている。プロジェクトの第1段階(2020年まで)では170万ユーロの支援を得て具体的な対策を計画する。その後の第2段階(10年間)で対策を実施していく。このプロジェクトを支援する連邦政府の「チャンス・ネイチャー」プログラムは、ドイツを代表する美しい景観を保全することを目標としている。現在まで総面積3700平方キロメートルを超える80のプロジェクトが支援を受けている。
情報源 | 連邦環境省(BMUB) プレスリリース |
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国・地域 | その他 |
機関 | 連邦環境省(BMUB) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | ドイツ | BMUB | BfN | 森林地域 | プファルツの森 | 放牧地 | チャンス・ネイチャー |
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