ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所は、大学やコンサルティング企業と共同で、エネルギー効率の改善がエネルギー費用の削減以外に大気質や健康、経済の面でも多くの利益をもたらすことを、EUのホライズン2020研究助成プログラムによる研究で明らかにした。研究者らは様々な部門における個々の対策を考慮し、2030年までの基準シナリオと野心的効率改善シナリオを設定、エネルギー効率改善の影響を最新のモデルで定量化した。その結果、たとえば建物の省エネ改修にはエネルギー費用の削減に加え、屋内の空気の浄化などによって人間の健康にも好影響があることがわかった。屋内環境の改善は、寒さや湿気といったエネルギー貧困に関連する健康上の問題も緩和する。EU域内では建物の改修だけでも年間約2000人近く、新築では1万6000人の早死を防ぐことができるという。建物の改修を通じたフットプリント削減も9000万トン以上になるという。さらに研究者らは、効率改善への投資と複数の利益を比較できる政策決定者向けのオンラインツールを開発した。
情報源 | ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所 プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所 |
分野 | 地球環境 健康・化学物質 |
キーワード | エネルギー効率 | ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所 | 省エネ改修 | エネルギー費用 | エネルギー貧困 | フットプリント削減 |
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