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 ドイツ、シュヴァルツヴァルト・バール地域のビオトープの連結を目指す自然保護プロジェクトを開始

発表日:2018.05.23


  ドイツ連邦環境省(BMU)は、ドイツ南西部にあるシュヴァルツヴァルト(黒い森)・バール地域で、分断化したビオトープ(生物の生息空間)の連結を目指す大規模な自然保護プロジェクトを実施する。生物多様性が減少する主な要因に、交通インフラによる生息地の分断化・孤立化がある。今回のプロジェクトでは、生物の移動や遺伝的交流を可能にするために、放牧地の復元や湿地の再生、森林の拡大を通じて、分断された生息地を再び連結していく。かつて多様な生物種が生息した放牧地が現在は荒れた草地となっている場所では、自然が守られる形で放牧を復活させることが推奨されている。これには地元の家畜所有者を巻き込み、フェンス、家畜小屋など必要なインフラの復元も行う。また、炭素吸収源である湿地の回復は、生物多様性だけでなく気候の保護にも貢献する。BMUは、このプロジェクトに対し連邦政府の自然保護助成プログラム「chance.natur」から、2028年までに合わせて637万ユーロを、地元の州・郡政府も総費用の15%、10%をそれぞれ拠出する。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境
キーワード ビオトープ | 生物多様性 | ドイツ連邦環境省 | BMU | シュヴァルツヴァルト・バール地域 | 家畜所有者 | 炭素吸収源 | 自然保護助成プログラム
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