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 ドイツ連邦環境庁、農業がもたらす環境負荷をデータで報告

発表日:2018.06.05


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は新たに公表した報告書「環境データ2018:環境と農業」で、農業による環境負荷は依然として大きいことを、窒素、農薬、農地の生物多様性等を挙げて指摘した。肥料や畜産に由来する窒素は、水域の富栄養化や土壌酸性化、生物種の減少の原因となっている。農業の年間窒素投入量(1ha当たり)は、1993年の118kgから2013年には97kgに減少したが、減少のペースは過去10年で減速した。農薬の過度の使用が環境に与える影響も大きく、農薬と昆虫の死の関連性はすでに証明されている。平均して農地1ha当たりに使用される農薬は年間8.8kg。販売量(国内)は1994~2015年に3万トン弱から4万トン以上に増加し、そのうち最も多いものは除草剤類(34%)であった。農地の生物多様性を示す指標値は、1975年の117%から2014年には57%に減少した。永久草地の面積は1991年の530万haから2015年の470万haに減少し、生息する生物種の約半数が絶滅に瀕しているか、既に失われているという。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA)プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 自然環境 水・土壌環境 環境総合
キーワード 生物多様性 | ドイツ連邦環境庁 | UBA | 富栄養化 | 環境データ2018 | 窒素投入量 | 土壌酸性化
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