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 国連気候変動枠組条約、パリ協定の目標が達成できなければサンゴ礁が消滅すると警告

発表日:2018.07.06


  国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、パリ協定の目標が達成できなければ、世界遺産に登録されているサンゴ礁は2100年までに消滅するとしたユネスコの報告を伝え、パリ協定の目標を達成することが重要だと訴えた。サンゴ礁が占める面積は海洋底全体の0.1%にも満たないが、サンゴ礁で生きる魚類は全海洋魚種の4分の1を超える。洪水と浸食から海岸を守り、漁業や観光を支えるなど、人間社会にとっても重要である。しかし海水温が上昇すると、サンゴはストレス反応として組織内の褐虫藻を放出(白化現象)し、これが数週間も続けば、サンゴは栄養不足や病気で死滅する。過去3年は特に気温が高く、世界遺産に登録されたサンゴ礁の72%に白化が広がっているという。大気中CO2が海水に溶けて起こる海洋酸性化もサンゴの生存を困難にしている。ユネスコは「世界遺産に登録された世界的に重要なサンゴ礁29か所は存続の危機にさらされており、その消失は生態学的にも経済的にも壊滅的打撃になる」としている。

情報源 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)
分野 自然環境
キーワード CO2 | ユネスコ | 世界遺産 | サンゴ礁 | 海洋酸性化 | 国連気候変動枠組条約 | パリ協定 | 白化現象
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