ドイツ連邦内閣は、海洋地球工学を規制するロンドン議定書改正に関する批准法と国内での実施法および条例案を承認した。海洋地球工学は大気中のCO2を削減するため広範囲にわたって技術的対策を行うもので、海洋肥沃化は、たとえば海中の藻類の成長を人工的に促進させる手段である。しかし海洋環境への悪影響が懸念されており、2008年以降は凍結される例が多い。ロンドン議定書締約国は2013年、海洋肥沃化に関する国際的に拘束力のある規制の枠組みを定めた議定書改正を採択した。この批准で、ドイツにおいては海洋肥沃化は研究目的以外でのみ認められ、商業目的のものは禁止される。また研究目的であっても承認プロセスを経る必要があり、厳しい条件が課せられる。環境に悪影響を与えることがあってはならない。ロンドン議定書改正を批准したのは、現在まで2つの加盟国にとどまっている。ドイツが批准することで、ドイツはその意思を表明し国際的なメッセージを発することになる。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 海洋環境 | ドイツ連邦内閣 | 海洋地球工学 | ロンドン議定書改正 | 海洋肥沃化 | ロンドン議定書締約国 |
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