生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)は、2005年以降の生物多様性と生態系サービスに関する知見を地球規模で概観する初の報告書となる「生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模評価報告書(アセスメント)」が完成間近であると報告した。報告書は2005年公表のミレニアム生態系評価を引き継ぐもので、この50年の生態系の変化を評価し、可能な進路や政策の選択肢を検討するための将来予測を示す。2030年以降の政策への活用が期待される。2018年7月30日から8月3日までドイツのフランクフルトで開催される第3次執筆者会合で最終案を得、2019年4月29日から5月4日までフランスのパリで開催されるIPBES第7回総会で加盟130ヶ国の政府代表によって審議される。また、会合では2018年から開始される二つのアセスメント、「自然の多面的な価値の多様な概念化に関する評価」と「野生種の持続可能な利用に関する評価」を担当する専門家が発表された。