海外ニュース


 オーストラリア、ディスカバリー湾など水鳥や在来魚の生息地2万2000ヘクタールをラムサール湿地に指定

発表日:2018.08.10


  ラムサール条約事務局によると、オーストラリアは、ビクトリア州西部に位置するグレネルグ河口とディスカバリー湾の2万2000ヘクタールを、同国66番目となる「国際的に重要な湿地(ラムサール登録湿地)」に指定した。75キロメートルに及ぶ河口、海洋沿岸域湿地の砂丘系、及び淡水湿地帯が広がるこの地は、手つかずの貴重な泥炭沼沢地や砂丘のくぼみにできる湿地を擁している。鳥類では絶滅危惧IB類に分類されるオーストラリアサンカノゴイなど95種の水鳥が、また、魚類では絶滅危惧Ⅱ類のガラクシエラ・プシラをはじめとする14の在来種が、同地を生息・生育場所としている。加えて、海水と淡水の間を移動する種が行き来し、偏性水生生物が渇水の際に身を寄せる場所でもある。さらに同地には、湿地に生息するムカシイトトンボ(絶滅危惧IB類)の世界の個体数の5%近くが集まっている可能性がある。この地域は観光地としてウォーキングやキャンプ、釣り等を楽しむ人が訪れるほか、先住民にとっても文化的に重要な土地だという。

情報源 ラムサール条約 プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 ラムサール条約
分野 自然環境
キーワード オーストラリア | ラムサール条約事務局 | ビクトリア州西部 | グレネルグ河口 | ディスカバリー湾 | オーストラリアサンカノゴイ | ガラクシエラ・プシラ | 偏性水生生物 | ムカシイトトンボ
関連ニュース

関連する環境技術