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 アメリカ国立科学財団、南極海は冬季に予想以上のCO2を放出していると報告

発表日:2018.08.14


  アメリカ国立科学財団(NSF)の助成を受けた科学者らは、冬季の南極周囲の海氷に隣接する不凍海面は、これまで考えられていた以上のCO2を放出しているとする研究結果を報告した。これまで南極海では大量の炭素吸収が起きているとされていた。南極海は世界でも有数の乱流海域で暴風雨も激しく調査が困難で、冬季のデータは船上から得たものが中心だった。今回の研究では、2014年から2017年、自動的に浮き沈みしてデータ収集を行う観測機器35台を使用して通年調査を実施し、溶存酸素量、窒素量、pH等これまでの機器では計測できなかったデータを得た。これに基づきCO2吸収量を推計した。炭素の豊富な南極海の海水は何世紀も深海を移動したのち海面に上昇して表層流に合流し大気に接する。南極海が炭素循環に果たす役割は重要で、この解明が長期的な二酸化炭素レベルの予測に役立つ。研究はNSFが助成する6年間のプログラム「南極海の炭素及び気候の観測とモデリング」(SOCCOM)の一部である。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース 報告書概要
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 大気環境 水・土壌環境
キーワード CO2 | アメリカ国立科学財団 | 炭素循環 | 南極海 | 不凍海面 | 南極海の炭素及び気候の観測とモデリング
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