アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、大気中の微粒子、エアロゾルの世界地図を作成するプロジェクトに49万5000ドルを助成すると発表した。アメリカ西部の大規模森林火災、欧州やアジアでの粉塵を巻き上げる嵐、インドや中国のスモッグなどが続くなか、煙や粉塵などエアロゾルによる大気汚染の悪化が懸念されている。中でも火災で発生するPM2.5は、肺の奥に入り込み深刻な健康被害の原因になる。また、エアロゾルは地球の熱の放射や雲の形成に大きくかかわるため、気候と気象にも多大な影響を及ぼす。しかしこれまで世界規模のエアロゾルの観測は少なく、気候モデル予測での不確実性の要因となっていた。今回助成を受ける、コロラド大学の科学者などの研究チームは、現行方法の不足を補い、モニタリングと予測を改良することを目標に、データ同化と呼ばれる、観測データとモデルとをつなぐプロセスの新しい手法を開発し、それにより大気中の各種エアロゾルの信頼しうる世界地図を作成する予定である。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | エアロゾル | アメリカ海洋大気庁 | 粉塵 | スモッグ | 微粒子 | 大気中 | 煙 | 大規模森林火災 | 嵐 | 気候モデル予測 |
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