海外ニュース


 ドイツ連邦環境省、昆虫保護行動計画の施策案を公表

発表日:2018.10.10


  ドイツ連邦環境省(BMU)は「昆虫保護行動計画」の施策案を公表した。施策案は農業支援制度および農薬使用における抜本的な変革を中心とするもので、1)農耕地における昆虫生息地と多様性の向上、2)農耕地以外での昆虫生息地の復元・ネットワーク化、3)保護地域の昆虫生息地としての強化、4)農薬使用の削減、5)土壌・水域への栄養素・汚染物質の流入削減、6)光害削減、7)研究促進、8)資金調達の改善(インセンティブの創出)、9)社会の参加促進、の9分野にわたり具体策が示されている。BMUは、全国フォーラムでの議論やオンライン上の市民への意見公募の結果をふまえて施策案をまとめ連邦政府に提出する。2019年夏には「昆虫保護行動計画」が内閣で決定される予定である。昆虫の死滅は自然環境だけでなく農業や経済にも多大な被害を与えるため、その防止は重要な政治課題の一つである。BMUは環境に配慮した農薬の使用を求めており、連邦政府もグリホサート等の使用を原則として終了することに連立協定において合意している。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU)プレスリリース 行動計画施策案
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境
キーワード ドイツ連邦環境省 | 農業 | 経済 | 自然環境 | 昆虫 | グリホサート | 昆虫保護行動計画 | 農業支援制度 | 農薬使用 | 死滅
関連ニュース

関連する環境技術