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 欧州環境庁、EUは海洋の10%保護という愛知目標11を達成したと報告

発表日:2018.10.25


  欧州環境庁(EEA)は、2016年末までに欧州の海域の10.8%が海洋保護区に指定され、2020年までに海洋の10%以上を保護するという愛知目標の目標11を数値上達成したと報告した。2012年以降、海洋保護区は欧州に10ある海域のうちエーゲ・レバント海を除く9海域で増加した。ただし、海域別の保護面積は北海の27.1%からエーゲ・レバント海の2.6%まで幅があるうえ、保護面積は遠洋よりも近海の方が6倍以上大きく、多様な生息地や生物多様性が含まれているとは言えない。また、保護区の半数は30平方キロ未満で、その多くが5平方キロ未満と、海洋の生態系サービスの機能を維持するには個々の保護区の面積が狭すぎることも指摘されている。EEAは、生物多様性を守るという愛知目標11の本来の目的を達成するため、保護区に含まれる生物多様性や海洋システムの相互連結性を調査し、効果的な保護区指定やネットワークの構築につなげることや、保護区の管理や情報共有を改善することなどの今後の課題を示した。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース 海洋保護区報告書
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 生物多様性 | 欧州 | 生態系サービス | 欧州環境庁 | 海洋保護区 | 生息地 | 海域 | 海洋システム
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