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 第2回汎北極域気候予測フォーラム、北極域は2019年にかけて暖冬と予報

発表日:2018.11.06


  世界気象機関(WMO)は、2018年10月30日にオンライン上で第2回汎北極域気候予測フォーラム(PARCOF)を開催し、同域における2018年夏季の気候総括と冬季の気候予測を行った。これによると、夏季は、カナダ及びグリーンランド中部の一部を除き平年より高温で、最小海氷域は1979年以降で6番目に小さかった。また、2018年11月~2019年1月の冬季は、北極域全体で平均気温が平年を上回る見通しだという。海氷の凍結時期は、ハドソン湾やバフィン湾、ボーフォート海で平年よりも早く、北極域東部の大半で平年よりも遅いとみられているほか、2019年3月の海氷域は平年以下かほぼ平年並みと予測されている。PARCOFは、気候変動による環境変化が著しい北極域において気象情報の充実を図るために開始され、リスク管理や適応、政策決定に資する季節予報も発表する。北極評議会(AC)加盟国の代表や科学者のほか、域内の海運業界や先住民族の代表も出席している。第1回は2018年5月にカナダのオタワで実地開催された。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | カナダ | 北極 | 海氷 | 北極評議会 | 汎北極域気候予測フォーラム | ハドソン湾 | バフィン湾 | ボーフォート海
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