アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2018年版の北極圏報告カードを公表した。それによると、2018年の北極圏は気温は過去2番目に高く、海氷面積は過去2番目に小さかった。特に4年以上融けずに存続した海氷の面積が、1985年から2018年にかけて大幅に減少したことが示されている。ベーリング海では冬季の海氷が過去最少であり、海氷融解の時期が早かったためプランクトンの大発生も例年より早かった。カリブーと野生トナカイの個体数は過去20年間で470万頭から210万頭に激減した。原因としては、北極圏の温暖化によって干ばつが多発して餌となる草の質が低下したことや、ハエや寄生虫が増加したことがある。その他に、有害藻類が北方へ拡大していること、マイクロプラスチックが海流に乗って北極海に運ばれ蓄積していること等が示されている。北極圏報告カードは13年前から作成されており、2018年版は12か国の81人の科学者の研究をまとめている。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | プランクトン | 北極圏 | アメリカ海洋大気庁 | ベーリング海 | 有害藻類 | マイクロプラスチック | 北極圏報告カード | 海氷融解 | カリブー | 野生トナカイ |
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