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 国際エネルギー機関、鉄道はエネルギーと環境の課題解決に貢献と報告

発表日:2019.01.30


  国際エネルギー機関(IEA)は、これからの時代には鉄道がエネルギー部門と環境の双方に役立つとする報告書を公表した。鉄道は世界の旅客輸送の8%、貨物輸送の7%を占めているが、エネルギー需要は輸送部門全体の2%に過ぎず、エネルギー効率が高い。報告書では、2050年までの鉄道部門の姿を、既存の政策に基づく基本シナリオと、鉄道への投資を60%増やす鉄道重点化シナリオとで比較している。鉄道重点化シナリオの場合、世界の輸送部門のCO2排出は2030年代後半にピークアウトし、大気汚染の緩和と石油需要抑制につながるという。特に途上国では人口や所得の増加とともに都市化が急速に進んでおり、効率的で環境に優しい交通手段が求められている。速度と柔軟性を求める消費者は車の所有や航空機の利用に目を向けやすいが、政策決定者は鉄道がもたらす便益に改めて注目する必要があるという。報告書はインドの成長で鉄道が果たしている役割に注目している。インドでは鉄道旅客は2000年以降約200%増加しており、初の高速鉄道の工事も進んでいる。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 環境総合
キーワード 大気汚染 | エネルギー | 環境 | 国際エネルギー機関 | CO2排出 | 貨物輸送 | 旅客輸送 | 石油需要抑制 | 鉄道旅客 | 高速鉄道
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