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 アメリカ海洋大気庁、弱いエルニーニョが発生と発表

発表日:2019.02.14


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)の気候予測センターはエルニーニョが発生したと発表した。今回は勢力が弱く、これから春にかけて地球規模の重大な影響はないと予想されるが、今後数カ月にわたりアメリカ南部で降雨量が増える可能性がある。2019年春季を通してエルニーニョが続く確率は約55%だという。エルニーニョは太平洋赤道域の海面水温が平年より高くなる現象で、発生すると通常、アメリカ北部では冬から春にかけて平年より降雨量が少なく高温、南部では平年より降雨量が多く低温となる。アメリカ西部の一部でこの冬、降雨量が平年を上回ったが、NOAAによると、その一部はエルニーニョではなく、熱帯域で雲、降雨、気圧など大気の攪乱が30~60日周期で東進する「マッデン・ジュリアン振動」(MJO)による季節内変動に関連しているという。昨年冬は2017年10月に発生したラニーニャが2018年4月まで続いた。NOAAは引き続きエルニーニョを監視し、次の月間速報を3月14日に発表する予定である。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース マッデン・ジュリアン振動について
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード アメリカ海洋大気庁 | エルニーニョ | マッデン・ジュリアン振動 | MJO | 気候予測センター
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