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 イギリス、市民の手を借りて過去の気象データのデジタル化へ

発表日:2019.03.08


  イギリス自然環境研究会議(NERC)は2019年イギリス科学週間の一環として、将来の気候予測に役立つ気象記録の発掘を目的とする、文書化された気象データを市民科学者の協力によりデジタル化するプロジェクト「オペレーション・ウェザー・レスキュー」を助成する。世界中で数百万件の気象記録がデジタル化されずに保管されており、過去のデータセットへのアクセスは研究者にとって最大の課題のひとつ。このプロジェクトは、気象や気候変動の研究に役立つ環境情報の遺産構築を目指す気象・気候の専門家チームが運営しているもので、今回は同国気象庁が1860~1880年に収集した250万件の気象情報のデータベース入力を、市民メンバーに要請する。プロジェクトを主導する、レディング大学及び国立大気科学センター(NCAS)のホーキンス教授は、「市民が実際の科学研究に貢献する大きな機会。温暖化が進む中、こうしたデータは、世界中の人々、地域、環境に影響を及ぼす、気象変化の測定や気候変動の監視のための基準となる」と述べた。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) ニュース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 気候変動 | イギリス自然環境研究会議 | 気候予測 | 気象 | イギリス科学週間 | オペレーション・ウェザー・レスキュー | レディング大学 | 国立大気科学センター | 気象記録
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