ここ数10年で、ハリケーンの頻度が増え、威力も増していることが、ペンシルベニア州立大学地球システム科学センターのマン氏らの研究により明らかになった。この研究成果は2009年8月13日付けのネイチャー誌に掲載されている。マン氏らは、北大西洋沿岸で、堆積物のサンプルを検証し、ハリケーン活動の歴史を統計モデルで分析。過去1500年間のハリケーンの強度を測定したところ、現在のハリケーンのレベルは、過去1000年間の中でも最高レベルであることが明らかになったという。また、この研究では、ラニーニャ現象と海面温度の上昇という2つの要因が、ハリケーンの活動を活発化するという説の確実性を高めた。気候変動で海洋の温暖化が続くと、ハリケーンシーズンはさらに活発になるおそれがあるという。マン氏によると、2009年のハリケーンシーズンは、ラニーニャ現象とは反対のエルニーニョ現象のため、例年よりも軽めだという。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | アメリカ国立科学財団 | NSF | エルニーニョ | ハリケーン | 海面温度 | ラニャーニャ | 堆積物 |
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