生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)は、第7回総会で、生物多様性と生態系サービスの地球規模評価報告書の要約を承認、公表した。生物の約100万種が存続を脅かされており、その多くは今後数十年内に絶滅する可能性があるという。脊椎動物では16世紀以降、すでに680種が絶滅した。現在、両性類の40%、造礁サンゴの33%、昆虫の10%、海洋哺乳類も3分の1が絶滅の危機にある。一方、陸地の3分の1、淡水の4分の3は食料等の生産に使用されており、1970年以降作物生産額は3倍、1980年以降材木伐採量は倍増、1992年以降市街地も倍増するなど人間活動は拡大を続けている。報告書は自然環境が変化した主要な原因は人間活動にあるとして、影響の大きい順に1)陸地と海洋の利用、2)生物の利用、3)気候変動、4)汚染、5)侵略的外来種をあげ、分野横断的で根底的な取組が急務であると強調している。今回、この規模の調査では初めて先住民社会が対象とされ、先住民の管理する地域ではこれほどの劣化や危機はないと報告された。
情報源 | 生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES) メディアリリース 国連持続可能な開発目標(SDGs) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES) |
分野 | 地球環境 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | 生物 | 生態系サービス | 絶滅 | 自然環境 | 汚染 | 政府間科学政策プラットフォーム | 侵略的外来種 | 脊椎動物 | 地球規模評価報告書 |
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