国連の野生生物関連条約、世界渡り鳥の日を前にプラスチック汚染対策を呼びかけ

発表日:2019.05.09

ボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約、CMS)とアフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定(AEWA)は5月11日の世界渡り鳥の日を前に、海鳥などの渡り性鳥類をプラスチックごみの脅威から守るための早急な行動を呼びかけた。世界で年間800万トンのプラスチックが海洋など水域に流入し続けているとされ、他の野生生物同様、鳥類にも深刻な影響を与えている。よく知られるのはプラスチックごみにからまって鳥が死亡する例だが、さらに広範に見られる被害がプラスチックの誤飲である。海鳥の約40%の体内に飲み込んだプラスチックがとどまっているといわれ、消化管の損傷のほか満腹だと錯覚して餓死することもある。また巣作りに使われるプラスチックがヒナに絡みついたり傷を負わせたりするという。各国の使い捨てプラスチックの段階的廃止やプラスチック製品のリサイクル性向上などの対策、UNEPのクリーン・シー・キャンペーン、ボン条約による遺失漁具対策なども実施されているが、世界渡り鳥の日がさらなる参加者拡大への好機となることが期待されている。

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