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 国際エネルギー機関、2018年の世界のエネルギー投資は横ばいと報告

発表日:2019.05.14


  国際エネルギー機関(IEA)は、「2019年版世界エネルギー投資」報告書を公表した。それによると、2018年の世界エネルギー投資は1兆8000億ドルあまりで、前年と比べほぼ横ばいとなり、3年続いた減少傾向から脱した。投資は安定したが、増加したのは石油、ガス、石炭供給への投資で、エネルギー効率化や再生可能エネルギー(再エネ)への投資は低迷した。世界のエネルギー需要の急増に従来型エネルギー(石油・ガス)も追いつかない状況だが、パリ協定の目標や持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けてのエネルギー効率化や再エネへの投資も不足しているという。需要と低炭素エネルギー供給の差を埋めるため石炭火力発電への投資は継続されており、炭素回収技術などCO2排出対策と同時にエネルギー効率化や再エネへの投資加速は不可欠だとIEAは指摘している。その他報告書では、サハラ以南のアフリカなど途上国への資本流入や、エネルギー研究・開発および実証活動に対する公共投資の必要性などの課題も明らかにしている。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) ニュース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 環境総合
キーワード 再生可能エネルギー | 国際エネルギー機関 | エネルギー効率 | 石油 | ガス | SDGs | パリ協定 | 世界エネルギー投資 | 石炭供給 | 炭素回収技術
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