ドイツ連邦内閣は、2030年までに大気汚染物質を削減するための連邦政府の対策をまとめた国家大気質保全プログラムを承認した。特に、粒子状物質やその形成につながるアンモニアなどの大幅削減を重点とし、対策の柱に、1)中型燃焼設備からの排出削減(連邦イミッション規制法第44政令の制定)、2)実走行排ガス試験(RDE)の枠組みにおける乗用車排ガス規制の新基準の制定、3)褐炭・石炭発電からの脱却、4)大気汚染防止のための技術指針(TA‐Luft)への適合、などがある。アンモニアは、2005年以降、排出量が増加している。施肥中、肥料が土壌に取り込まれるのが遅いと生成されやすいことから、過剰施肥を防ぐことが大気質を改善し、植物や昆虫の種の多様性の維持にも効果的だという。シュルツェ連邦環境大臣は、「20~30年前と比較すると今日の大気質ははるかに改善しているが、特に粒子状物質による健康リスクはまだ残っている。気候に配慮したエネルギー生産は大気質も改善することから、気候保護と大気保全は両立する」と述べた。
情報源 | ドイツ連邦環境省 プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省 |
分野 | 大気環境 |
キーワード | 大気汚染 | 粒子状物質 | 大気汚染物質 | 技術指針 | ドイツ連邦内閣 | 国家大気質保全プログラム | 燃焼設備 | 実走行排ガス試験 | 乗用車排ガス規制 | エネルギー生産 |
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