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 世界気象機関、2019年に強力なエルニーニョが起こる可能性は低いと予測

発表日:2019.05.27


  世界気象機関(WMO)は、2019年に強力なエルニーニョ現象が発生する可能性は低いとする最新予測を発表した。2019年4~5月上旬の熱帯太平洋の海面温度はエルニーニョ・南方振動(ENSO)中立状態と弱いエルニーニョのレベルの境にとどまっており、6~8月もこの状態が続くとみられている。6~8月にエルニーニョが発生する確率は60~65%、ENSO中立状態が続く確率は35~40%、ラニーニャが発生する確率はほぼ0%だという。9月以降はエルニーニョが発生する確率は50%に下がる。6~8月の中・東部熱帯太平洋の海面温度は平年より約0.5~0.9℃高くなる見込みで、海面温度が1.5℃以上も平年を上回るような強力なエルニーニョとなる可能性は低い。熱帯地域に限らず、世界の多くの地域で海面温度が平年を上回り、その影響で陸上の温度も平年を上回る見込みだという。エルニーニョの強さと温暖化効果が直接相関するわけではなく、WMOはインド洋ダイポールモード現象などの他の気候変動要因も考慮した気候予測に取り組んでいる。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | 気候予測 | エルニーニョ | 熱帯太平洋 | ラニーニャ | 海面温度 | 温暖化 | 南方振動 | インド洋ダイポールモード現象 | 気候変動要因
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