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 世界気象会議、海洋に関する新たな協力枠組みを採択

発表日:2019.06.11


  世界気象機関(WMO)は世界気象会議において、気象予測で重要な海洋に関する新たな協力枠組みを承認した。これにより、WMOの海洋関連活動の効率化と強化、関連機関間の連携・協力推進、「国連持続可能な開発のための海洋科学の10年」への貢献を図るという。会議に先立ちWMOをはじめ、ユネスコ政府間海洋学委員会や国際海事機関の代表らが参加したハイレベル会合では、回復力のある持続可能な海洋経済を目指し気象・海洋・気候サービスを提供するための海洋情報について検討した。熱やCO2を吸収する海水の温度や循環の変化は、生物種の移動や海洋の酸性化・貧酸素化、暴風雨や高潮、洪水の発生等を招いており、海洋産業や沿岸域の安全確保には気象予測の向上が欠かせないという。この認識を基に会議では、具体的な海洋関連目標として、1)全球海洋観測システムの強化、2)海洋を陸地・寒冷圏・大気と結びつけた地球システムのモデリング強化による科学・予測・サービスの向上、3)海洋科学の推進と海洋気象サービスの社会経済的利益の拡大、4)小島嶼国など途上国の能力開発、等を決定した。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | 海洋科学 | 気象予測 | 世界気象会議 | 地球システム | 全球海洋観測システム | 海洋気象サービス | 小島嶼国 | 海洋経済
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