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 気候変動に関する政府間パネル、海洋と雪氷圏に関する特別報告書を公表

発表日:2019.09.25


  気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、「変動する気候下の海洋・雪氷圏に関する特別報告書」(SROCC)が2019年9月24日、IPCC加盟195か国により承認され、海洋・雪氷圏でのかつてない変動を抑制し生態系と人の生活を守るため、温室効果ガス排出削減のための野心的・協調的行動の緊急性を裏付けたと報じた。SROCCは36か国100人超の執筆者が最新の科学文献を評価した。温室効果ガスの高排出シナリオを想定し、2100年までに欧州、東アフリカ、熱帯アンデス等の小規模氷河の氷塊80%超の消滅および南極大陸など極域の氷河・氷床の質量損失による地球全体の海面水位の約60~110cmの上昇、低地沿岸都市・小島嶼国での暴風雨時等の洪水リスク上昇、海洋の熱吸収・熱波、海洋温暖化と持続的なCO2吸収による酸性化悪化がもたらす酸素濃度等の減少と海洋生物の分布・漁獲量の変化等を予測した。地表面の永久凍土は2100年までに約70%融解する可能性があり、有機炭素によって大気中CO2濃度が大幅に上昇し得るという。

情報源 気候変動に関する政府間パネル(IPCC) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 海洋生物 | 生態系 | 温室効果ガス | 酸素濃度 | 海面水位 | 有機炭素 | 気候変動に関する政府間パネル | CO2吸収 | 洪水リスク | 海洋温暖化
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