海外ニュース


 国連環境計画など、回遊路の概念を用いた回遊魚保全プロジェクトを立ち上げ

発表日:2019.10.01


  国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、アメリカネバダ州リノで開催された水産学会シンポジウムで回遊魚の保全を改善する新プロジェクトを国際自然保護連合(IUCN)などと共に立ち上げた。同プロジェクトでは、渡り鳥の保全における飛行路の概念をモデルに魚類の回遊路の概念を導入し、魚類、河川、人間を地球規模で結び付け、河川内外の開発と回遊魚保全のバランスを取る。また、専門家が初の魚類の回遊ルート世界地図作成、回遊ルート中の既存または計画中のインフラ設備を明示する新たなツール開発を試みる。回遊魚は人類に栄養や収入を提供し、生態系を健全に維持するなど重要な役割を果たしているにも関わらず、その個体数や保全ニーズはあまり知られていない。飛行路の概念を渡り鳥の保全のために開発・利用することで、ラムサール条約や国際政策の合意へつながったことから、同様に同プロジェクトで魚類の回遊路の概念を導入することで、国際政策や保全への意識啓発につなげたい考えだ。

情報源 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC) ニュース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画 世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード 渡り鳥 | 生態系 | 国際自然保護連合 | ラムサール条約 | 国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター | 水産学会シンポジウム | 回遊魚 | 保全ニーズ | 国際政策 | インフラ設備
関連ニュース

関連する環境技術