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 イギリス気象庁、地球温暖化の脅威は続くと警鐘

発表日:2009.09.14


  過去10年間の気温の上昇はわずかだったが、今後も地球温暖化は継続するという研究成果が、イギリス気象庁のジェフ・ナイト氏らにより「American Meteorological Society」誌8月号に発表された。コンピューターの気候変動シミュレーションモデルで、世界平均気温のあまり変化しない時期が発生する頻度を調べたところ、温室効果ガス濃度の上昇が継続しているのにもかかわらず、ほぼ80年に10年の頻度で気温が上昇しない、あるいは低下する傾向のあることが分かった。しかし、それ以外の時期は、現在と同じスピードで気温が上昇すると予測される。こうした変則的な事態が起こるのは、海洋が気候変動を一時的に緩和するという、気候システムの内的要因にあるという。過去10年間に生じた内的要因による気候変動は、世界気温の上昇を覆い隠すのに十分なものだったと考えられているが、今後10年については、2010~2015年のうち半分程度の期間で、史上最も暖かかった年を超える暑さになりそうだとイギリス気象庁では予測している。

情報源 イギリス気象庁 プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 気候変動 | 温室効果ガス | 海洋 | シミュレーション | イギリス気象庁 | 内的要因
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