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 国際エネルギー機関、2018年のエネルギー効率改善率は過去10年間で最低と報告

発表日:2019.11.04


  国際エネルギー機関(IEA)は、世界のエネルギー効率化に関する年次報告書「エネルギー効率2019」を発表した。2018年の世界の一次エネルギー消費原単位の減少(改善率)は前年比1.2%にとどまり、この10年間で最小であった。改善率は3年連続で低下し、気候・エネルギー目標達成に必要な最低限の目標値3%を大幅に下回った。この期間に3%以上減少していれば、世界総生産は2.6兆ドル以上上積みされたと予測される。改善率の低下は、社会経済的要因と極端気象等特別の要因の複合、さらにエネルギー需要増大に対応する政策と投資の遅れにより生じた。従来型アプローチを超える政策判断が必要とされ、今回、デジタル化がエネルギーシステム改革に果たす役割について特別に1章が割かれた。IEAは、デジタルデバイスの大量利用によるエネルギー需要増大のリスクを指摘しつつデジタル化を評価し、エネルギー効率化にデジタル技術を利用する際に考慮すべき重要な政策に関する「デジタルエネルギー効率化のための準備」枠組みを本報告書で初めて提示した。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) ニュース エネルギー効率2019概要
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード エネルギー効率化 | 国際エネルギー機関 | エネルギーシステム | 極端気象 | エネルギー効率2019 | 社会経済的要因 | エネルギー需要増大 | デジタルエネルギー効率化
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