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 ボン条約、第13回締約国会議のテーマは生態系の連結性と発表

発表日:2019.11.19


  ボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約、CMS)は、2020年2月15~22日にインドのガンディーナガルで開催される第13回締約国会議のテーマ「地球をつなぐ移動性生物の帰巣を歓迎する」を発表した。移動性動物は、繁殖・摂食・休息を国や大陸を越えて繋がる生息地に依存している。しかし道路や鉄道、フェンス、都市化が景観を分断し、生息地の消失と断片化は移動性動物をはじめ生物多様性の減少を招いている。CMSは同会議で、生態系の連結性(生物種の障害のない移動、地球上の生命を維持する自然プロセスの流れ)に焦点を当て、今後の保全政策の柱とするという。連結性の重要性は例えば、季節に合わせて移動するコウモリには花粉媒介や種子運搬、害虫駆除等の役割があること、長距離の移動を生息地の劣化や船舶の激しい往来に遮られるクジラがCO2隔離に寄与していること、約200万頭もの動物が横断するセレンゲティ大平原ではフェンスや人間の侵入により乾燥地の生態系に欠かせない連結性が損なわれていることなど、様々な研究で判明している。

情報源 ボン条約(CMS) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 ボン条約(CMS)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | ボン条約 | 害虫駆除 | 移動性動物 | コウモリ | クジラ | 花粉媒介 | 地球をつなぐ移動性生物の帰巣を歓迎する | 種子運搬 | CO2隔離
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