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 世界気象機関、2018年の大気中CO2濃度は過去最高と報告

発表日:2019.11.25


  世界気象機関(WMO)は「温室効果ガス年報」を発表し、2018年12月までの大気中温室効果ガスの状況を報告した。2018年の大気中のCO2、メタン、一酸化二窒素の濃度はそれぞれ407.8ppm、1869ppb、331.1ppbで、いずれも過去最高値を更新した。それぞれ産業化前の1.47倍、2.59倍、1.23倍となる。2017年から2018年の濃度増加量については、CO2は2016年から2017年の増加量とほぼ同じで過去10年の平均年増加量を若干上回り、メタンと一酸化二窒素は2016年から2017年の増加量と過去10年の平均年増加量ともに上回った。今次年報では、CO2の同位体を用いた排出源の分析により、化石燃料燃焼による排出のCO2濃度上昇への寄与が突出していることが確認された。排出削減の目標と現状の差を示す国連環境計画(UNEP)の「排出ギャップ報告書」2019年版によると、2018年も温室効果ガスの排出増加は継続した。WMO事務局長は、パリ協定下の約束の速やかな実行が必要と語った。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境 大気環境
キーワード CO2 | 世界気象機関 | 温室効果ガス | メタン | 国連環境計画 | 一酸化二窒素 | パリ協定 | 温室効果ガス年報 | 排出ギャップ報告書 | 大気中温室効果ガス
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