EUの国別排出上限指令(NEC指令)に基づく2010年の大気汚染物質の排出見込みが公表された。NEC指令は汚染物質を特定し、その排出に法的拘束力を持つ上限を設けるもので、各EU加盟国は2010年までにその上限を遵守することになっている。SO2、NOx、非メタン揮発性有機化合物(NMVOCs)、メタンに排出上限値が設けられているが、EU加盟国の14ヶ国が排出上限値に適合し、2つ以上の排出上限値を超過してしまう国もいくつかあることがわかった。スペインはNOx、NMVOC、メタン、フランスはNOx、NMVOC、ドイツはNOx、メタン、オランダはNOx、SO2についてそれぞれ排出上限値を超過してしまう見込み。NOxの排出上限値を遵守することは難しく、EU27ヶ国中12ヶ国が遵守できていない。なお、このデータは2007年までの情報をもとにしており、世界的な景気後退について考慮されていない。2008年を考慮に入れれば、排出量は前年に比べ確実に減少する。
情報源 | 欧州環境保護庁(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境保護庁(EEA) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | NOx | SO2 | 大気汚染 | メタン | 揮発性有機化合物 | EEA | 欧州環境保護庁 | NEC指令 | NMVOCs |
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