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 イギリス気象庁、今後5年間に世界平均気温の最高記録は更新されると予測

発表日:2020.01.30


  イギリス気象庁は、2020年1月、今後5年間、世界の気温は引き続き高温傾向にあるとする予報を発表した。2020~2024年の各年の世界平均気温は、産業化以前より1.06~1.62℃高くなるとみられる。つまり、この5年のうちに、火山の大爆発のような事態がない限り、産業化以前より1.16℃高温であった2016年の最高温記録が更新される可能性があり、10%以下の確率で、いずれかの1年が産業化以前より1.5℃以上高温となる可能性がある。5年間全体の世界平均気温は、産業化以前より1.15~1.46℃高くなる。記録史上もっとも高温の5年間であった2015~2019年は、産業化以前より1.09℃の高温であった。地域的には、欧州北部、アジア、北米において高温化傾向が著しい。現在比較的低温の北大西洋も高温化が予測され、欧州の高温化が進む可能性がある。イギリス気象庁の専門家は、一時的に1.5℃を超えたとしてもパリ協定の目標達成の挫折を意味するわけではないが、達成への道は険しいとしている。

情報源 イギリス気象庁 ニュース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁
分野 地球環境
キーワード イギリス気象庁 | パリ協定 | 世界平均気温 | 1.5℃ | 火山爆発 | 高温傾向 | 最高温記録
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