ドイツ連邦環境省(BMU)は、現行の気候保護プログラムによって2030年までに温室効果ガス排出量は1990年比で51%削減できるが、ドイツが目標としている55%削減には届かないとする専門家調査結果を公表した。同プログラムがない場合は、この数値は41%にとどまるという。これは、連邦政府が同プログラム採択の際に、対策による総合的な気候保護効果を算出すると約束したことに基づく調査で、BMUなどの委託によりエコ研究所が担当した。調査では、特に運輸部門(2030年の時点でCO2換算値で3300万トン分が不足)と建築物部門(同1700万トン分が不足)において、追加的な対策が必要であることが示された。基本的に推定値には不確実性が伴い、今後の排出量や対策の効果を正確に予測することは困難である。今回の調査で作成したシナリオは、可能な限り現実に近い形を想定した。効果の分析に必要な、同プログラムがなかった場合の予測値は、過去の排出傾向とドイツの経済発展や人口増加等の予測データを組み合わせ算出した。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | ドイツ連邦環境省 | 運輸部門 | 温室効果ガス排出量 | 気候保護プログラム | 気候保護効果 | エコ研究所 | CO2換算値 | 建築物部門 |
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