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 世界気象機関、2019年の世界の気候状況を報告し気候変動の証拠と影響の増大を指摘

発表日:2020.03.10


  世界気象機関(WMO)は、「世界の気候状況に関する報告書2019年版」を公表し、気温や海面温度の上昇、海面上昇や氷融解の加速といった気候変動の物理学的証拠とその影響の増大を指摘した。現状では温暖化を1.5℃ないし2℃未満に抑えるというパリ協定の目標を達成できないと警鐘を鳴らし、気候関連の影響等も詳述して早急な気候行動を訴えている。報告書によると、2019年は世界の平均気温が産業化以前に比べて1.1℃高く、史上2番目に高温の年となった。2015~2019年の5年間と2010~2019年の10年間の平均気温はともに過去最高である。この他の主な気候変動指標については次の通り。1)大気中の温室効果ガス濃度:CO2、メタン、亜酸化窒素ともに2019年も上昇が続く、2)海面水位:2019年は過去最高を記録した、3)海洋貯熱量:2019年は過去最高を記録した、4)海洋酸性化:1980年代後半から10年ごとに0.017~0.027pH進行している、5)海氷面積:北極域、南極域とも記録的な低水準にある。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース 世界の気候状況に関する報告書2019年版(PDF)
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 世界気象機関 | 海氷面積 | 亜酸化窒素 | 海洋酸性化 | パリ協定 | 気候変動指標 | 海洋貯熱量 | 温室効果ガス濃度
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