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 国立科学財団、象は牛の放牧が原因で生じる土壌の炭素と栄養の枯渇を逆転させると報告

発表日:2020.04.09


  国立科学財団(NSF)の助成を受けた科学者たちは、サバンナで野生の草食動物と牛の存在を適度な密度で操作した場合の生態系への影響を研究している。野生の草食動物の個体数はアフリカの多くのサバンナで減少しており、家畜(主に牛)に取って代わっている。「ネイチャー・サステイナビリティ」に発表された論文では、ケニアのサバンナで行われた長期間の囲い込み実験の結果、20年後には牛の存在が土壌の炭素と窒素の量を減少させる一方で、ゾウのような大型の草食動物が存在すると、それらを増加させ、牛の放牧の悪影響を逆転させられることを示した。この実験結果は、野生の草食動物の中に大型の種が含まれていれば、現実のサバンナ環境でも適度な密度の牛と野生の草食動物を混ぜることで持続可能な状況を実現できることを示唆している。

情報源 国立科学財団ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 生態系 | 土壌 | 窒素 | 炭素 | 科学者 | 家畜 | 国立科学財団 | サバンナ | 草食動物 | ネイチャー・サステイナビリティ
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