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 アメリカ航空宇宙局、2020年3月に北極圏上空のオゾン濃度が記録的に減少したと報告

発表日:2020.04.17


  アメリカ航空宇宙局(NASA)の研究者の報告によれば、北極圏上空のオゾン濃度が2020年3月12日に205ドブソン単位と最低レベルに達した。10年に一度の頻度でこのようなオゾン濃度の減少は起きているが、北極圏で観測された例年3月のオゾン濃度の最低値は通常約240ドブソン単位であり、3月、4月は値が高くなるのが一般的であるため懸念されている。南極上空で発生するオゾンホールは約120ドブソン単位までオゾン濃度が減少するのと比べると、北極での減少レベルは小さい。今回の北極圏でのオゾン層破壊は、2019年12月から2020年3月にかけて上層大気の波動が弱まったのをきっかけに引き起こされたが、この波動が弱くなった原因は分かっていない。しかし、モントリオール議定書の取り決めで大気中へのクロロフルオロカーボンの放出を止めていなかったら、今年の北極圏のオゾン層破壊はもっと悪化していた可能性も考えられる。

情報源 アメリカ航空宇宙局ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ航空宇宙局(NASA)
分野 地球環境 大気環境
キーワード 北極圏 | 南極 | モントリオール議定書 | NASA | アメリカ航空宇宙局 | クロロフルオロカーボン | オゾン層破壊 | オゾン濃度 | ドブソン単位 | 上層大気
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