国連環境計画(UNEP)は、国連食糧農業機関(FAO)と共同で作成した新たな報告書「世界の森林の現状 2020」を公開した。同報告書によると、1990年以降、森林の減少ペースは低下傾向にあるが、毎年約1,000万ヘクタール規模で今も減少が続いており、農業やその他の土地利用への転換によって、30年間で約4億2,000万ヘクタールの森林が失われた。また、森林に関しては2020年までに地球上の陸域の17%以上を保護するという「愛知目標」が達成されたが、保護の有効性を確実なものにするにはまだ取り組みが必要である。森林の破壊と生物多様性の喪失に歯止めをかけるには、食料生産と消費の方法を変革するとともに、ダメージを受けた森林を回復する必要がある。調査の結果、世界には1ヘクタールから6億8,000万ヘクタールの面積にまでおよぶ計3,480万の森林があることが明らかになっており、これらの分断された森林を再結合させるための回復努力が早急に必要である。
情報源 | 国連環境計画(UNEP)ニュース |
---|---|
国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | 森林 | 国連環境計画 | 農業 | 国連食糧農業機関 | 愛知目標 | 陸域 | 食料生産 | 世界の森林の現状 |
関連ニュース |
|