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 国立科学財団、海の酸素濃度が魚の生息数の変動を左右している可能性を報告

発表日:2020.05.22


  国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、米西海岸のアンチョビ(カタクチイワシの一種)は水中の酸素濃度に反応して移動している可能性があると明らかになった。アンチョビの生息数は酸素濃度のパターンと一致しており、アンチョビは2100年までに現在の生息域の南部では生息できなくなる可能性がある。気候変動は海を温暖化させているだけではなく、酸素の減少も引き起こしており、魚や他の海洋生物は、酸素濃度の高い海域を求めて、従来の生息域を離れざるを得なくなる可能性がある。アンチョビの生息数は年ごとに変動することが知られていたが、その理由は不明であった。過剰な漁獲、捕食生物との相互作用、他の魚種との生存競争、水温などに焦点を当てた解釈では、この変動を完全に説明することはできていなかった。同研究は、魚の生息数の変動に対する新たな解釈を提案するもので、今後独立した検証が求められる。

情報源 国立科学財団(NSF)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 自然環境 水・土壌環境 環境総合
キーワード 海洋生物 | 気候変動 | 温暖化 | 酸素濃度 | 国立科学財団 | アンチョビ | 捕食生物 | 米西海岸 | カタクチイワシ | 生存競争
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