国立科学財団(NSF)が助成した研究によると、生物は緩やかな温暖化には適応しうるかもしれないが、急激な温度上昇が起きると深刻な影響を受けることが明らかになった。同研究は、気候変動下での寄生体と宿主の関係について、20年近くにわたる新たな証拠を加えたものである。従来、気候関連の研究は長い時間スケールで緩やかに温暖化が進む前提で行われてきたが、同研究では、「パルス的な」温暖化現象の頻度が高まることで寄生体の感染がどのように変化するかを調査した。2013~2015年に米国とカナダの太平洋沿岸で、ニチリンヒトデを含む多くの種類のヒトデが、消耗性疾患(wasting disease)の流行によって壊滅的な被害を受けた事例は、海水温が急激に上昇したことで、デンソウイルスの拡散が助長されたことが原因と考えられている。
情報源 | 国立科学財団(NSF)ニュース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 国立科学財団(NSF) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | 生物 | 温暖化 | 感染 | 国立科学財団 | 宿主 | ヒトデ | 寄生体 | 消耗性疾患 | デンソウイルス |
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