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 世界資源研究所、クリーンエネルギーのために海を犠牲にすべきではないと指摘

発表日:2020.06.23


  世界資源研究所(WRI)は、金属やレアアースの深海採掘について、海洋生物への影響が十分に理解されておらず、深海底で局所的に生態系が絶滅したり、国境を越えて影響が広がったりする可能性もあり、持続可能な開発目標を損なうことになるとして、海を犠牲にしないための方法を紹介した。クリーンエネルギーの拡大に伴い、風力発電設備、ソーラーパネル、バッテリーの開発のために、コバルト、ニッケル、亜鉛、銅、銀、金、リチウムなどの金属やレアアースの需要が高まっているが、深海採掘の事業化はリスクが高い。海を犠牲にしないための方法は、1)レアアースへの依存度が低いエネルギーシステムを開発する、2)リサイクル等により資源の消費量を削減する、3)データを集めて深海環境の理解を深める、4)国際海底機構(ISA)の環境規制能力を構築する、5)深海採掘需要を減らすために陸上での採掘効率を改善する、6)海洋保護地域の宣言、施行を促進する、などがある。

情報源 世界資源研究所(WRI)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 海洋生物 | リサイクル | レアアース | 世界資源研究所 | クリーンエネルギー | ソーラーパネル | エネルギーシステム | 風力発電設備 | 国際海底機構 | 海洋保護地域
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