アメリカ・サンフランシスコ湾で湿地を再生させるため、サウスベイの塩性の沼に土手を築く工事が実施された。このプロジェクトは、約2000ヘクタールの湿地を復元させるもので、絶滅のおそれに瀕している大型のニジマスや渡り鳥、海洋生物などの生息地を増やし、湾の生態系を改善することを目的としている。西海岸で実施される塩性湿地の再生事業としては最大規模のものとなる。サンフランシスコ湾では、これまでに湿地の85%が開発によって失われてしまったと推定されているが、アメリカ海洋大気局(NOAA)では、アメリカ復興・再投資法に基づき、沿岸生息地再生の補助の対象としてカリフォルニア州で9ヶ所を選定しており、このプロジェクトもその1つに含まれる。なお、全米では、同事業の対象地として50ヶ所が選定されており、湿地や塩性湿地、サンゴ礁の再生、魚道の障害の除去などの効果に加え、沿岸部での気候変動への備えの強化、雇用の創出といった効果も期待されている。
情報源 | アメリカ海洋大気局(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気局(NOAA) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 渡り鳥 | 海洋生物 | NOAA | 絶滅危惧種 | アメリカ海洋大気局 | サンフランシスコ湾 | 湿地再生 | 塩性湿地 | ニジマス |
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