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 中国科学院、光生物学の拠点となる研究所を設置

発表日:2010.02.10


  中国科学院(CAS)は、光生物学の拠点となる研究所をCASの植物研究所内に設置した。この研究所では、主に、太陽エネルギーの生物学的変換、その農業やエネルギー分野への応用といった問題を扱う予定で、36名のスタッフを抱える。特に重点を置く研究分野としては、(1)光合成膜の色素タンパク複合体の構造と機能、これに関連した生体工学研究、(2)光合成膜脂質の生体合成、その構造と機能、(3)光シグナルの変換、光合成機能を制御する分子メカニズム、(4)藻類の光合成と水素生産に関する研究、(5)環境の変化に合わせた光合成の分子メカニズムの変化という5点が挙げられている。研究所の所長はチャン教授が務める予定で、科学委員会の座長にはCAS会員のカン氏が任命された。なお、この研究所は、以前は植物研究所の研究センターで、過去5年間に、国やCASから48件の研究を受託し、ネイチャーなど国際的な学術誌に82件の論文を掲載した実績がある。

情報源 中国科学院(CAS) プレスリリース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 中国科学院 | CAS | 藻類 | 太陽エネルギー | 光合成 | 光生物学 | 膜 | 分子メカニズム | 植物研究所
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